Nゲージの車内を綺麗に塗る方法と塗装剥がれを防ぐ工夫とは

鉄橋

鉄道模型は車両のリアリティにこだわるのも楽しみ方のひとつです。エンブレムやアンテナの形状、車体全体の質感などこだわるポイントは様々ですが、中でも車内の塗装は強いこだわりに基づいた楽しみ方と言えます。

Nゲージの車両は手の平に乗るほどの小さい物である他、走行中の車両は内部がほとんど見えません。しかし、見えない部分にもこだわるのが愛好家の気質とも言えます。Nゲージの車両への塗装は外装でも決して容易ではありません。車内ともなれば初心者にはお手上げともいえる難しさなので、慎重な作業が求められます。先が細い模型用の筆を使い、塗料も厚みが生じないように少量ずつ含ませて根気強く作業を続けることが重要です。

車内の塗装にありがちな失敗として、乾燥後の塗装剥がれがあります。剥がれてしまう理由は大別すると車内の汚れと使用した塗料の性質があります。車内の汚れはプラスチック製品の成型時に使用する油に起因するので、塗装の前に中性洗剤で洗い流せば問題ありません。

線路

塗料の性質についてはエナメル塗料が剥がれやすいとされています。エナメル塗料は皮膜が非常に薄いのでNゲージ模型の車内のように狭く、入り組んだ形状の塗装に最適です。しかし、わずかな刺激を受けても剥がれてしまう欠点があります。Nゲージ車両の塗装には皮膜が厚くても刺激に強く剥がれにくい水性タイプの塗料を選ぶのが無難です。
皮膜の厚さについては少量ずつ塗ることである程度は防ぐことができます。